社長あいさつ
石というと、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
道端に転がっている石ころから宝石、古き時代から今もそびえ立つ堅牢な城、寺院建造物や歴史遺産もあり、国境を
える石畳などもあります。私たちにとって身近で普通にあるものであり、親近感、重厚感、堅牢さ、また卓越した技
法により施工された伝統性、神聖的なイメージもあります。
石は宇宙創造の時を越えて誕生しました。時の経過と共に情趣が生まれる素材であり、 現代では環境に最も調和する
素材として重要性を増しています。 但し、これは完成された建築物、構造物のイメージであり、施工中の石材は重く、
石工事は大変手間がかかる作業です。
石は身近にあり、伝統的なイメージを持っていますが、近年までは日本の公共空間、生活空間に使用された例は少なく、
限られた場所の建造物や石積みにのみ使用されてきました。私たちの生活空間である床や歩道、車道、壁に石材を施工
する、 薄く加工した石材を張る、などの石の歴史はまだ短いのです。
また自然の石に同じ物はひとつとしてありません。真剣に取り組めば取り組むほど難しい素材です。 一般にはどう扱って
良い物か分かりにくく、不明確な点があるのではないでしょうか?
私どもファニチャーストーン株式会社は、ただ石を扱うのではなく、石材を知ること、石工事を知ることを大切にして
きました。 まず石に触れ、石の環境を知るために世界中の採掘場所に足を運び、石に親しむ。素材としての石を理解する。
現場においては、設計から採石、製品製作、運送、輸入、運搬、納期、工事まで、これから起こり得る事を考察し、
設計された目的を理解した仕事をする。
日本人の石材に対する良いイメージを守っていくこと。
今までもこれからも、ファニチャーストーン株式会社はこの気持ちを大切に従事してまいります。
ファニチャーストーン株式会社
代表取締役 小林 昭人